奄美大島ホエールスイム2019 前半戦レポート ~クジラ撮影にオススメのレンズは?~

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こんにちは、上出です。

 

今日は、奄美大島南部の瀬戸内町から

ホエールスイムツアーのレポートをお届けします。

 

ゲストの方々からいただいた作品も紹介しながら、

「クジラを撮るにはどのレンズがいいんだろうか?」

という疑問にも、ちょこちょこ答えていきますね。

 

ツアーの概要はこちらに記載していますので、

気になる方はご覧になってみてください。

「奄美大島ホエールスイムツアー募集開始のお知らせ」

 

 

今日お届けするレポートは、

2/13.14.15と2/16.17.18のツアー、

計6日間のホエールスイムの記録です。

 

一日中クジラを探しながら海に出ているので、

多い日には10頭近くのクジラを発見していますが、

ここでは水中で出会えた(ホエールスイムができた)

クジラの話にしぼってお伝えできればと思います。

 

出会ったクジラの数や詳細は

「アクアダイブコホロ」さんのブログにアップされていますので、

興味があればこちらも覗いてみてください。

 

それでは、内容に入っていきましょう。

 

 

 

■2/13

 

Canon 5D markⅣ + 16-35mm (撮影:高橋愛さん)

 

若いシンガーに出会いました。

 

シンガーというのは、

歌を唄っている雄クジラの事です。

 

求愛のために唄っている、

なんて言われています。

 

シンガーは他のクジラに比べて水中にいる時間が長く、

なかなか水面に上がってこないことも多いのですが、

この子は12分間隔で息継ぎに上がってきていました。

 

30分や1時間唄い続けているシンガーもいるので、

12分というのはシンガーにしては早い方だと思います。

 

船長の指示通り静かにエントリーしてみると、

海底にそっとたたずんでいるクジラがいました。

 

その歌声はあまりに小さく、

最初はシンガーだと確信できませんでしたが、

耳を澄ますと、囁くような歌声が聞こえたのです。

 

様子を見るために、みんなで水面から観察しました。

 

撮影するには距離が離れていたので、

スキンダイビングが得意な2人に少し潜ってもらって、

クジラがどんな反応をするか見てみたのですが…

 

あまり歓迎されている様子ではありませんでしたね。

シンガーは、独り静かに唄っていたかったようです。

 

邪魔をしちゃってごめんなさい。

 

 

その時、ゲストさんが撮影してくれた写真がこちらです。

10-17mmの、広角側10㎜で撮ってくださいました。

 

一度きりのチャンスで、しかもレンタルの一眼レフで、

よく冷静に人を入れて撮ったな…と思います。

 

Nikon D7000 + Tokina AT-X107 (撮影:川崎真由美さん)

 

NikonやCanonの8-15mmフィッシュアイでも同じですが、

APS-C+フィッシュアイズームという組み合わせは、

寄り切れない時には望遠側でクジラをある程度大きく撮れるし、

至近距離で撮影できるときには広角側でダイナミックに撮れます。

 

なので、クジラ撮影向きの組み合わせと言えますね。

 

ただ、APS-Cはフルサイズに比べて高感度に弱い、

つまりISO感度を上げたときにノイズが乗りやすい傾向があるので、

その点は頭に入れておいた方がいいと思います。

 

 

さて、シンガーに話を戻しますが、

できるだけクジラにストレスをかけたくなかったので、

その後は素潜りせず、水面から撮影しました。

 

シンガーを水中で観察したことはありますが、

海底にたたずむ光景は初めて見たので、

何とか写真に残したいという一心でした。

 

どれくらいの時間観察していたのでしょう。

 

静かに流れる時間の中、

力強さ、美しさ、尊さ、そして感謝。

 

それぞれが色んなものを感じていたと思います。

奄美大島ホエールスイムの醍醐味が凝縮された瞬間でした。

 

(D850 + NIKKOR 14-24mm    f11 1/160秒 ISO900)

 

 

■2/14

 

バレンタインデーです。

 

ゲストのKさんが、なんと僕のために

チョコレートを用意してくれたそうです。

 

嬉しすぎて、泣きそうになりました。

 

 

しかしKさん、

チョコレートを家の冷蔵庫の中に忘れてきてしまいました。

よって、今年のバレンタインデーはZEROチョコレートです。

 

来年頑張ります。

よろしくお願いします。

 

 

そんな2/14は、1頭のクジラを

比較的近くで撮影することができました。

 

(D850 + NIKKOR 14-24mm    f11 1/320秒 ISO6400)

 

ゲストの皆さんも、

臨場感のある写真を撮れていましたね。

 

Canon 5D markⅣ + 16-35mm (撮影:加古川舞さん)

 

フルサイズ+16-35mmという組み合わせは、

ある意味万能というか、使い勝手がいい様に感じます。

 

ザトウクジラは、イルカと違って水中では中々寄らせてくれません。

なので、フルサイズ+15㎜クラスのフィッシュアイだと、

クジラが米粒みたいにしか映らないことが多くなります。

 

その点16-35㎜は、寄れなくてもクジラを大きく撮ることができます。

上の加古川さん撮影の写真も、33mmで撮影されていますね。

 

ただ、運よくクジラと大接近できたときに、

フィッシュアイじゃない16㎜だと、

ちょっと物足りなく感じるかもしれません。

 

 

 

■2/15

 

ツアー第一弾の3日目。

 

最終日に当たるこの日は、早朝に出港して、

お昼までの時間でスイムのチャンスを狙います。

 

幸先よく2頭のクジラと泳げましたが、

距離が遠く思うように撮影はできませんでした。

 

その後もう2頭見つかり、

この子たちは写真も撮らせてくれましたね。

 

今年も僕のツアーをサポートしてくれている、

Dive journey高田洸也君が僕の前にいたので、

彼を主役に、クジラをそえて、撮ってみました。

 

ロングフィンは写真映えしますね。

 

(D850 + NIKKOR 14-24mm    f11 1/320秒 ISO6400)

 

 

というわけで、ツアー第一弾は

3日間毎日クジラと泳ぐことができました。

 

ずっと曇っていて水中はちょっと暗かったので、

撮影環境としては難しい場面も多かったのですが、

ホエールスイムとしては大成功と言っていいと思います。

 

 

 

■2/16

 

ゲストの方々が入れ替わり、

この日がツアー第二弾の初日です。

 

出港して間もなく、親子クジラを発見しました。

子供は今年生まれたばかりの赤ちゃんです。

 

しばらく観察してから、水中に入ってみました。

 

バタバタ泳ぐと親子がびっくりして逃げてしまうので、

船長の指示に従って、エントリー後は浮いてじっと待ちます。

 

待ってる時間って実際には数秒のはずなんですが、

「本当にクジラが来てくれるんだろうか…」

と思いながら待つ時間は、

数十秒にも数分にも感じるんですよね。

 

 

どこから現れるかなと首を振っていると、

大きなお母さんクジラとその上にちょこんと乗った子クジラが、

前の方からゆっくり水面を泳いでこちらに向かってきました。

 

E-PL6 9-18mm (撮影:清村佳代子さん)

 

初めてのホエールスイム、初めてのエントリーで、

よくこれだけ冷静にシャッターを切れたなと思います。

 

 

実はこの親子、

何度か一緒に泳げるかなと思っていたのですが、

すーっと通り過ぎたまま姿をくらましてしまい…

 

その後も数頭のクジラと出会ったのですが、

この日水中でシャッターチャンスがあったのは、

結果的に午前中の一度だけでした。

 

ワイド撮影全般に言えることですが、

特にクジラは撮影のチャンス自体が少なく、

しかも一瞬です。

 

カメラ、器材、心、体調、

全ての準備が整っているかどうかで、

作品を残せるかどうかが決まります。

 

実際には、毎回毎回完璧な準備をしても、

運よくクジラを発見し、水中で出会い、

そしてクジラが受け入れてくれなければ、

グッと心に響くようなクジラの写真を撮ることはできません。

 

でも、準備をひとつでも怠っていると、

不意に訪れる最高の瞬間をモノにできず、

後悔だけが残ります。

 

「思い通りにいかないのが水中写真の楽しみだよな」

 

くらいの気持ちで、

しれっと準備だけは完璧に済ませておいて、

虎視眈々とチャンスを待てるといいですね。

 

 

 

■2/17

 

2日目は苦戦しました。

 

午前中はクジラを見つけることができず、

コホロさんの仲間の船から情報をいただき、

午後から2頭と1頭(シンガー)を観察しました。

 

スイムできるチャンスをうかがったのですが、

この日は結局エントリーすることはできず。

 

シンガーのバリトンボイスには癒されましたね。

誰もいない静かな海でクジラの歌を聴けるって、

とっても贅沢なことだと思います。

 

ソングを聞いてみたい方は、

コホロさんのInstagramからどうぞ。

 

 

 

■2/18

 

ツアー第二弾の最終日。

 

出港して間もなく、

5頭のヒートランに遭遇しました。

 

何度かエントリーして、

全員が水中で観察することができましたが、

撮影は難易度が高かったようです。

 

僕もこの日は証拠写真しか

撮ることができませんでした…

 

が、ヒートランって見ごたえがありますね。

 

荒々しい「The heat run」って感じではありませんでしたが、

プシュプシュプシュ!っといたる所でブローが上がる光景は、

なかなか迫力があって、見ていてワクワクしました。

 

みんなで笑顔で港に帰れたことが、何より嬉しかったです。

 

 

というわけで、

ツアー第二弾も無事全員がクジラと泳げました。

 

初日の朝一番、初めてのクジラとの遭遇が、

実質唯一のシャッターチャンスとなりましたが、

全員がクジラの水中写真を撮ることができました。

 

(D850 + NIKKOR 14-24mm    f11 1/320秒 ISO1800)

 

ちなみに、僕は今のところ、

全ての水中写真をD850+14-24mmで撮っています。

 

D750+8-15mmfisheyeも船上には準備していて、

どこかで使いたくなったら使おうかなと思っているのですが、

結局フィッシュアイを使いたいという気持ちがおきず使っていません。

 

迫力のあるクジラの水中写真を撮るには、

きっとフィッシュアイの方が有利なんだと思います。

 

 

でも、水面を真っ直ぐ切り取りとりたいんですよね。

 

それから、クジラに限らず、

迫力のある写真よりも静かな写真を撮りたい

という気持ちが最近強いことも影響しているんだと思います。

 

(D850 + NIKKOR 14-24mm    f11 1/320秒 ISO1800)

 

 

6日間のツアーの結果を一応数字にしておくと、

ホエールスイムができた日は5日/6日です。

 

数字だけを見て「良かった・悪かった」

と言うのは好きではありませんが、

高確率でスイムができていると思います。

 

もちろん運や海況、お天気もあるのですが、

 

辛抱強くチャンスを待ち

エントリーしてからもバタバタせず

落ち着いてクジラを待ったゲストの皆さん

 

クジラにストレスをかけず

動きを読んで先回りしてくれる

ベテラン船長の腕と思いやり

 

クジラの情報をくれた他の船や

ツアーをサポートしてくれた仲間

 

色んな人たちの協力があって、

2度のツアーを成功裏に終えられました。

 

ご参加いただき、ご協力いただき、

どうもありがとうございました!

後半戦も頑張ります。

 

 

 

p.s.

 

 

今年から、「オーシャナ」

記事を書かせていただく事になりました。

 

 

先日アップされた1本目の記事に続き、

 

おととい2本目の記事がアップされました。

 

冬の宮古島ダイビングの魅力を徹底リサーチ! 

冬に潜りたい地形ポイントや、天気が悪い日の楽しみ方を探ってきました

 

地形から逃げ続けていた僕が、

今年1月、5年ぶりに宮古島を訪れ、

冬の宮古を本気で撮ってきました。

 

気合の入った撮りおろし記事なので、

楽しく読んでいただけると思います。

 

ぜひご覧ください!

 

(更新:2019.2.23)

 

 

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の詳細・ご予約はこちらからお願いします!

 

お陰様で2019年3月までのご予約が一杯となりました。

4月下旬以降のご予約は随時受け付けていますので、

ご興味のある方はお早めにご連絡ください。

 

 

 

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陽だまりスタジオ 代表 上出俊作 (水中写真家)

沖縄本島を拠点に活動している水中写真家です。

これまで、写真集の出版や写真展の開催などを通して、海の魅力を伝えるべく水中写真家として活動してきました。

撮影スタイルという程でもないですが「日常を切り取る」という事が僕にとっての大事なテーマです。

珍しい生き物を追いかけ回したりせず、水中の生き物たちとかくれんぼやにらめっこをして遊びながら、のんびりと撮影しています。

「水中写真を通して共に成長し合える仲間と出会い、一緒に豊かな人生を歩んで行きたい。」

そんな思いから生まれたのが、このブログです。

自分と真剣に向き合う事の大切さを教えてくれた水中写真に、日々感謝しています。
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資格・所属

PADI Instructor (OWSI #827547)
PADI Digital Underwater Photographer Instructor
PADI Enriched Air Specialty Instructor
潜水士
海をつくる会(所属)

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