こんにちは、上出です。
今日は、「水中写真のRAW現像に必要なPCのスペック」について考えていこうと思います。
奄美大島から帰ってきて自宅のデスクトップパソコンでクジラの写真を現像しようと思ったら、Lightroomの動きがだいぶもっさりと感じました。
そういえばこのデスクトップはどれくらい使ってるんだろうと思って調べてみたら、もう5年近く使っていたんですね。
5年使えば買い替えてもいいだろうということで(とくに根拠はありませんが)、新しいPCを注文し、一昨日届きました。
購入したのは、「raytrek XV」というドスパラで販売されているBTOパソコンです。
元々はマウスコンピューターで買おうかなと思っていたのですが、同じスペックを積んだ時にドスパラの方が3~4万円くらい安そうだったので、ドスパラのクリエイターPCブランドのraytrekにしました。ちなみにこれまで使っていたデスクトップもraytrekです。
PCを買い替える時にはいつも「俺もmacにするか…」という思いが込み上げてくるのですが、結局慣れには勝てなくて、ついついWindowsを選んでしまいます。
なので、今日の記事はどちらかというとWindowsユーザーの方向けになってしまいますが(macに共通する部分もありますが)、水中写真のRAW現像にはmacよりもWindowsの方がいいということでは全くないので、ご理解ください。
D850 AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED f8 1/640秒 ISO900
さて、どんな構成にしたのかここから見ていこうと思いますが、その前に前提をいくつか共有させてください。
①上出はPCに全く詳しくない
今まで何度も言ってますが、僕はそもそも機械音痴と言っていいレベルですし、PCのことを考えるのもいじるのも好きではないです。
なので、今日の記事の内容は盛大に間違えるかもしれません。詳しい方、ご指摘をいただけるとありがたいです。
②RAW現像にはLightroomClassicを使う
僕が写真のRAW現像に使っているソフトはLightroomClassicです。
Photoshopはたまに使いますが、あくまでたまにです。
ClassicではないLightroomは全く使いません。
とは言え、PCのスペックを考える上では、上記の3つは細かく分けて考える必要はないのかなと思います。
③カメラ以上にデスクトップPCを触っている時間が長い
僕は朝起きたら何よりも先にデスクトップPCの電源を入れます。そして、夜歯を磨き終わって、寝る直前に電源を落とします。
1日中家にいるわけじゃありませんが、どう考えても、デスクトップPCは僕と最も多くの時間を共有してくれている人生のパートナーです。
話がまどろっこしいですが、何が言いたいのかというと、デスクトップPCは僕にとって最も重要な仕事道具だということです。
RAW現像に余計な時間がかかってしまうと、単純に僕の仕事効率が落ちて、他の仕事ができなくなってしまいます。
なのでケチってる場合じゃないですし、多少オーバースペックでもいいと思っています。この点は、趣味でRAW現像をする場合とは、ちょっと違うかもしれませんね。
D850 AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED f8 1/250 ISO64
ではどんな構成を組んだか、大事そうなところを抜き出して紹介してみます。
■OS:Windows 10 HOME 64ビット
ノートPCはWindows11を使っているのですが、10の方が使いやすかったなあという印象なので、10にしました。10でも11でも、どっちでもいいと思います。
■CPU:インテル Core i7-12700
第12世代のCore i7です。
Core i9っていうのが最上位のCPUらしく、どうせならそっちにしようかと思いましたが…
・Core i7の第12世代はCore i9の第11世代よりもスペックが高い
・Core i9は値段がめちゃ高い
ということが素人調べでもわかったので、Core i7-12700にしました。
CPU的には4K動画の編集とかもサクサクできるはずなので、RAW現像だけならオーバースペックと言っていいCPUなのではないでしょうか。
なので、一般的にはもう少しスペックが低くてもいいのかもしれません。1世代前のCore i7とか。
■グラフィックボード(GPU):NVIDIA GeForce RTX 3060 12GB GDDR6
GPUっていうのが何のことだかいまいちちゃんとわかっていません。
と思ったら、わかりやすいサイトがありました。興味があれば見てみてください。
よく聞くのは「LightroomではあまりGPUは使われないから、そんなに気にしなくていいよ」という話です。
ただ、「最近のLightroomはGPUも多少使うよ」なんて話も聞きます。
というわけで、良くも悪くもなさそうなグラフィックボードをひとまず選んでおきました。
とりあえずオンボードグラフィック(マザーボードにGPUが内蔵されてるタイプ)じゃなければいいのかなと思っています。
動画編集をする人は、GPUについてはもっとちゃんと考えないといけないのかもしれません。
■メモリ:64GB
どれくらいメモリが必要なのかいつもわからないので、できるだけたくさん積むようにしています。
きっと32GBでもそんなに変わらないんだろうと思います。
個人的には、4000万画素超えのカメラを日常的に使っていて、LightroomClassicで現像するなら、32GBはあった方がいいんじゃないかなという印象です。
16GBだとちょっと心もとないかなと。どうなんでしょうね。
■SSD:2TB
これがCドライブになります。
実は、これまで使っていたデスクトップはSSDが500GBで、すでにほぼいっぱいでした。
何がそんなに容量を圧迫していたか調べてみたら、LightroomClassicのカタログだったんですね。
詳細は省きますが、LightroomClassicのカタログは、SSDに置いておいた方がLightroomClassicの動きが速くなります。
なので、これまでの運用自体は間違っていなかったはずです。
ただ、調べてみるとカタログもできるだけ小さく、溜まらないように設定ができるようです。それはそれでやった方がいいですね。
とはいえ、どうしたって多少は溜まっていくので、SSDは余裕を持たせて2TBにしました。
ここは頑張ってでも、容量の大きいSSDにしておいた方が、後々楽かもしれません。
■HDD:8TB
これがDドライブになります。
僕はここに、編集したJPEGを全て入れています(元のRAWデータは外付けHDDに入れてます)。
編集後のJPEGも外付けHDDに保存してもいいのですが、どうしてもRAWデータ用のHDDは容量が一杯になっていくつかに分かれてしまうので、 JPEGだけはPC内に保存して、すぐに取り出せるようにしています(このブログとかでパッと使えるように)。
今までの10年分くらいのJPEGを全部合わせても、全然1TBもないので、8TBも必要ないといえばないのですが、HDDは安いし、まあとりあえず大きいのにしておくかという程度です。
D850 AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED f9 1/250 ISO64
以上が、PCの性能にかかわる部分ですかね。
モニターとかキーボードとかスピーカーとかは、これまで使っていたものをそのまま使っています。
Microsoft Ofificeもサブスクのに入っているのでつけていません。
値段は約27万円でした。安いのか高いのかわかりません。
メモリ・SSD・HDDの容量をもう少し落とせば、あと4~5万円安くできると思います。
LightroomClassicの動きはもちろん速くなりました。
ただ、正直もっと速くなるかなと思っていたのですが、衝撃的なほど速いというわけではありませんでした。
もちろんストレスはなくなりましたし、十分速いのですが。感動はなかったというだけです。
特にまとめることもないのでこれで終わろうと思います。
僕の場合はRAW現像が仕事ですし、これからさらに高画素のカメラを使っていく可能性もあるので、ある程度余裕を持ったスペックで構成しました。
なので一般的には、RAW現像用という意味ではもう少しスペックを抑えても必要十分なはずです。
一方、「動画編集もやるよ」という方にとっては、上記のスペックで足りるのかは僕にはわかりません。
それでは、今日もここまで読んでくださりありがとうございました。
パソコンが苦手な水中写真愛好家の皆さんにとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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