構図の知識って本当に必要? ~水中写真のセンスは後から身に付けられる~

この記事は4分で読めます

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こんにちは、上出です。

 

今日は、

 

よく聞く言葉だけど何だか小難しそう…

な「構図」という言葉について、

 

そもそも水中写真を撮る上で構図の知識って必要なの?

 

という基本的な所から解説していきます。

 

 

まず、構図って何でしょうか?

 

実際に水中をイメージして答えるなら、

 

魚やサンゴ、太陽などの要素を、画面の中のどの位置に配置するか

 

を考えることが「構図を決める」ということです。

 

 

巷のノウハウ集だとだと、ここから

 

○○構図はバランス良くまとまって…

○○構図は画面に緊張感が出るので…

 

みたいな感じで続くのですが、

ここでは、細かく分けると何十個にも及ぶ、

それぞれの構図の型の話はしません。

 

 

なぜなら、たくさんありすぎて僕が覚えてないからです。笑

 

 

しかも、誰しも学んで得た知識は使いたくなります。

 

「よし、△△構図と◇◇構図を覚えたから明日海で使ってみよう!」

 

なんて考えてしまったらもう最悪です。

 

これだと、

本来自分の意志ではコントロールできない水中世界を

無理やり特定の構図の中に押し込むことになります。

 

つまり、構図ありきの撮影をすると、

自然が本来持つ迫力や躍動感がなくなってしまったり、

なんだか違和感のある写真になってしまうことが多いんですね。

 

 

そして、これは自分への戒めを込めてお伝えするのですが、

構図にとらわれてしまうと、表現が単調になりがちです。

 

僕はついつい、慣れている三分割構図(後から解説します)

で何でも撮ろうとしてしまう癖があります。

 

 

「だったら構図のレパートリーを増やして表現の幅を広げたらどうですか?」

という意見も当然あるかと思いますが、

 

そんな時こそ他の構図を試すのではなく、

一度原点に立ち返って自分の感性がおもむくままに撮ってみる

 

というのが僕自身のスタイルです。

 

 

特に、水中写真は野生の生き物を相手にしているので、

撮影できるチャンスは一瞬だけということも多々あります。

 

例えば、目の前にバショウカジキが現れた時に、

 

「あ、この場面をバランス良くまとめるための構図は…」

 

なんて考えていたら、一瞬で泳ぎ去ってしまいますよね。笑

 

こんな時は、

「最高の瞬間にシャッターを切る」

ということに全神経を注ぐべきだと思います。

 

 

ちなみに、撮影する時は構図の事は考えずに、

後からトリミングしてしっくりくるように調整する、

という方法も、実は全然ありです。

 

特に動きの速い生き物を撮影する時は、

構図は後回しにしてとにかく目にピントを合わせることに集中する

なんていう撮影の仕方を、僕もたまにします。

 

 

縦横無尽に走り回るウミウシカクレエビ↓

(速く感じるけどホントはそんなに速くないのかもしれない。笑)

(D750 + AF-S VR Micro-Nikkor 105mm  f13 1/250秒 ISO400)

 

写真の編集については、

こちらの記事の中で僕なりの考え方を紹介していますので、

興味があればご覧になって下さいね。

参照:「#加工なし」は正義なのか? ~水中写真の編集・修正を考える~

 

 

では、水中写真においては

「構図」は完全に無視して良いのでしょうか?

 

ある意味、元々芸術的センスの高い人は、

意識せずとも感覚的に構図を使い分けられている場合があるので、

そういう方々にとっては構図の概念は無視していいと言えるでしょう。

 

 

でも、僕みたいに10代のころから芸術的センスが乏しくて、

 

思ったように撮れたはずなんだけど、

後から写真を見るとイマイチしっくり来ない…

 

という人にとっては、構図の知識はひとつの武器になります。

 

正直、構図の基礎の基礎を学ぶだけで

写真が一気に「それっぽく」なります。

 

言うなれば、後から身に付けられるセンスのようなものです。

 

 

後付けのセンスという意味では、

僕は普段から色々なジャンルの写真や絵を見るようにしています。

 

「この写真は●●構図で撮られてるな」

 

なんていちいち考えなくても(わからなくても)、

 

「何でこの写真に自分の目がとまったんだろう」

 

ということを立ち止まって考えれば、

それは自分自身の感性を磨くことにつながりますし、

自然と自分の中の引き出しが増えていきます。

 

もしかしたら、

型の名前は知らなくても自然に構図の知識が身についている

という事なのかもしれませんね。

 

(D750+NIKKOR14-24mm+Z-240 f16 1/250秒 ISO160)

 

話が少し行ったり来たりしましたが、

結局何をお伝えしたいのかと言いますと、

 

構図の型は「基本のき」だけおさえておいて、

 

それよりも

 

普段から色々な場面でセンスを磨く事

水中で感性のおもむくままに撮影する事

 

を大切にしましょう!

ということです。

 

そして、ここで言う「基本のき」にあたる構図の型は2つだけです。

 

 

聞いたことのある方が多いかもしれませんが、

「日の丸構図」「三分割構図」ですね。

 

実際には、被写体と向き合ったときに、

 

余裕がなければピントを合わせてシャッターを切ることに集中する

余裕があれば、日の丸と三分割どちらが良いかなーと何となく考える

 

という感じで良いと思います。

 

 

で、この2種類の構図について具体的に紹介しようと思ったのですが、

長くなりますので、また別の機会に解説させて頂くことにしますね。

 

 

今日はここまで、

 

・多くの人(僕と同じで元々の芸術センスがあまり無い人)は、

構図のド基本を学ぶ事で「後付けのセンス」を身に付けることができる。

 

・構図の型は「日の丸構図」と「三分割構図」だけ覚えればOK。

 

水中では構図にとらわれず、

感性のおもむくままにシャッターを切ることも重要。

 

ということをお話ししてきました。

 

少しでも皆さんの参考になれば嬉しく思います。

今日もここまでご覧くださりありがとうございました!

 

(更新:2017.1.18)

 

 

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陽だまりスタジオ 代表 上出俊作 (水中写真家)

沖縄本島を拠点に活動している水中写真家です。

これまで、写真集の出版や写真展の開催などを通して、海の魅力を伝えるべく水中写真家として活動してきました。

撮影スタイルという程でもないですが「日常を切り取る」という事が僕にとっての大事なテーマです。

珍しい生き物を追いかけ回したりせず、水中の生き物たちとかくれんぼやにらめっこをして遊びながら、のんびりと撮影しています。

「水中写真を通して共に成長し合える仲間と出会い、一緒に豊かな人生を歩んで行きたい。」

そんな思いから生まれたのが、このブログです。

自分と真剣に向き合う事の大切さを教えてくれた水中写真に、日々感謝しています。
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資格・所属

PADI Instructor (OWSI #827547)
PADI Digital Underwater Photographer Instructor
PADI Enriched Air Specialty Instructor
潜水士
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