水中写真に必要な基本構図は2つだけ ~奥深い日の丸構図と簡単な三分割構図の話~

 

こんにちは、上出です。

先日別の記事で、
そもそも水中写真を撮る上で構図の知識って必要なの?
というお話をさせて頂きました。

参照:構図の知識って本当に必要? ~水中写真のセンスは後から身に付けられる~

結論としては、
2種類の基本構図だけ覚えておけば、
その知識が後付けのセンスとして大きな武器になる

という一つの考え方を紹介させて頂いたわけですが、
構図の中身については解説ができていませんでしたので、

今日は、
「日の丸構図」と「三分割構図」を使って
センスの良い水中写真を撮るための具体的なコツを

解説していきます。

 

日の丸構図

 

あらためて日本の国旗を見ると、中々の迫力ですね。笑
主題となる被写体をど真ん中に持ってくることを、日の丸構図と呼んでいます。

この構図の良いところは、被写体の魅力をストレートに伝えることができるという点です。

でもその反面、日の丸構図で撮られた写真は、場合によっては素人写真っぽくなってしまうことがあります。
と、ここまではどの撮影ガイドを読んでも書いてあると思います。

では、なぜ日の丸構図は素人写真っぽくなってしまいやすいのか?

答えは、撮影するポジションを工夫しないと、何も考えずに撮った写真に見えてしまうからです。

 

例えば旅行先で、知らないカップルから
「写真を撮ってもらえませんかー?」
と声を掛けられたとします。

気乗りしなかったら聞こえないふりをしてもいいですが、ここは快諾した前提で話を進めますね。笑

こんな時は、誰でもカップルを真ん中に配置した構図で記念写真を撮ってあげるはずです。
なぜなら、主役はカップルですし、ほとんどの人は無意識のうちに、主役が真ん中にいることに慣れ親しんでいます。
そもそも、人間の目がそういう仕組みになっているんですね。

スマホでもパソコンでも良いですが、今この記事を読んで下さっている方は、
おそらくこの文字を視野の中心で捉えていると思います。

顔をちょっと横に向けて、流し目で読んだりしてないですよね?笑

つまり、日の丸構図とはほとんどの人が何も考えずに普段から使っている構図
だと言えます。

なので当然、それをそのまま水中で使うと、芸術性と言う意味では評価を得られにくい、
何となくあか抜けない水中写真になってしまうのです。

では、どうすれば日の丸構図で主役の存在感を最大限引き立てつつ、
素人っぽさを排除できるのでしょうか?

 

僕がお勧めする方法は、
被写体を発見したそのままの場所・姿勢で撮影しない
という事です。
一度呼吸を整えて、どのポジションから撮るか考えましょう。
ポイントは2つです。
自分の目線を魚の目線に合わせる

 

THE日の丸構図ですが、
自分の目線を下げて魚の目線と合わせることによって、
生物の表情が生き生きと伝わってくるようになります。

上から見下ろして撮った時には感じられなかった
撮影者と被写体の心の距離の近さを演出して、
写真を見た人をほっこりさせてあげるのがミソですね。

 

背景を整理する

 

背景がゴチャゴチャしていると、
主役の存在感が100%際立ってきません。
それでは日の丸構図を選んだ意義が半減してしまいます。

自分が動いてもいいですし、
あるいはカメラの位置を少し動かすだけでも良いです。
それだけで背景の写り込み方が大きく変わります。

できるだけ無駄なものを取り除いてあげると、
見た人の視線がすっと主役に行きますし、
画面の中が整理されて洗練された印象になります。

「洗練されてる」というのは言い換えると
「センスが良い」になりますよね?

 

 

三分割構図
これは風景写真でよく使われる構図です。
こんな感じです。

 

一般的には、
空を強調したい場合は1/3を海、2/3を空にして…
みたいな解説になります。

僕も風景を撮る時はまずこの構図を試しますが、
とにかくバランスが良くてきれいにまとまるのが特徴です。

では、水中写真ではこの構図をどのように使えば良いのでしょうか?

これも実際に写真を見て頂いた方が早いですね。

 

水中写真で三分割構図を活用する際は、
縦横の線の交点を利用します。

つまり、4カ所ある交点のどこかに被写体を配置すると、
写真のバランスがとっても良くなるという事です。

 

と、まあここまでは良いのですが…

実は、僕はこの構図を使いまくっています。
しかも、三分割構図をもっと簡略化して使っています。

 

どういうことかと言うと、
被写体を4カ所の交点にしっかり合わせるわけではなく、
何となく右か左のどちらかに寄せておこっかな
くらいの軽さで撮影していることが物凄く多いのです。

先ほど、日の丸構図はともすると素人っぽくなりやすいという事を解説しましたが、
逆に、被写体を左右どちらかに寄せるだけで玄人っぽくなります。

 

動いている生き物を4つの交点のどこかに
ドンピシャで合わせるのは非常に難しいですし、そこにこだわるよりも、
背景の抜き方やシビアなピント合わせに集中する方が大切というのが僕自身の考え方です。

そして実は、僕が三分割構図を厳密に守ろうとしない理由はもう一つあります。

先ほど、三分割構図はバランスが良い、と言いました。
バランスが良いというのはセンスの良さにもつながりますが、
その一方で迫力が無くなってしまうことがあります。

なんというか、しっくりきすぎてしまって、表現も画一的になってしまうんですね。

ですので、

場合によってはあえて4つの交点から被写体を外して、
写真に迫力と緊張感を持たせるという考え方もあります。

例え撮影時に三分割構図をカチッと守ったとしても、後からトリミングによってくずしてあげることも可能です。

逆を言えば、撮影時に何となく左右に寄せて撮った被写体を後から4つの交点にジャストで合わせることも可能です。

つまり、撮影する時はとりあえずなんちゃって三分割構図で撮っておいて、
後から編集で自分のイメージに近づけていくというのが僕の基本的な作業フローです。

 

水中での実際の流れとしては、
被写体と向かい合ったらまずは三分割構図でフレーミングしてみる

存在感が強い場合や被写体と自分が正対している場合は日の丸構図も検討してみる

という感じですね。

もちろんこれがセオリーと言うわけではありませんので、
自分に合った方法をそれぞれが模索すべきだとは思いますが、

ひとつの流れとして参考にしてもらえたらなと思います。

 

今日はここまで、
・日の丸構図を使う際は、撮影するポジションを工夫し、
 生き物と目線を合わせる事と背景を整理する事、が重要
・三分割構図は画面内がバランスよくまとまるので使いやすいが、
 自分なりに簡略化したり外したりして、表現の幅を持たせてあげるのがお勧め

 

というお話をしてきました。

今日は結構つっこんだ解説をしてきましたが、
構図についてはあまり難しく考える必要はないと思っています。

「もっと自由な発想で撮らないと」

というのは、
僕もちょこちょこ自分に言い聞かせているセリフですからね。

 

では、今日もここまで読んで下さりありがとうございました!
少しでも皆さんの参考になれば嬉しく思います。

 

(更新:2017.2.1)

 

 

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