こんにちは、上出です。
一昨日、
奄美大島ホエールスイムツアーを終えて
沖縄に帰ってきました。
クジラのインパクトと感動が大きすぎて、
自分でもまだ心の整理ができていません。
そんな状況ですので、
1日ずつ振り返って気持ちを落ち着かせながら、
奄美大島ホエールスイムの現状と魅力を、
そしてザトウクジラ撮影に関して学んだことを、
皆さんに伝えていけたらと思います。
もったいぶってもしょうがないので最初に言いますが、
「これだけおさえればクジラの撮影はバッチリです」
みたいな情報はありません。
僕の感覚では、奄美大島のクジラ撮影は、
御蔵島のイルカ撮影に比べると5倍くらい難しいです。
(御蔵は5年くらい通っているので、
慣れの違いもあるとは思いますが。)
それでもやはり、
クジラを撮影する上で重要な事は
いくつか学んできましたので、
水中でクジラと過ごした
貴重な時間を思い出しながら、
少しでも皆さんの参考になるような情報を
お届けできればと思います。
(D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f11 SS1/320秒 ISO1400)
今回のツアーでお世話になったのは、
奄美大島の南部、瀬戸内町にある
アクアダイブコホロさんです。
コホロさんのオーナーであり船長の、
太田さんのご協力がなければ今回のツアーを
成功裏に終える事はできませんでした。
クジラに関する様々な事を教えていただき、
また、できるだけクジラにストレスをかけず、
かつ水中撮影がしやすいような操船をしていただき、
本当にありがとうございました。
僕自身、ホエールスイムガイドの経験も、
水中でのクジラ撮影の経験も満足に無い状態でしたので、
今回は自分のツアーの参加者の方々をお迎えする前に、
先に奄美入りして色々と勉強させていただきました。
ですので、
僕が主催したツアーに関しては後半で触れるとして、
まずはツアー前に学んだ事をお伝えしていければと思います。
(D750 + AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6 f9 SS1/3200秒 ISO900)
最初の2日間は、
コホロさんのホエールスイムツアーに
乗り合いで参加させていただきました。
初日の朝、
早くクジラを見たくてうずうずしていたのですが、
出港してまもなくすると雨が降り始めました。
雨はどんどん強くなっていきます。
ダイビングなら雨が降っていても問題ないですが、
ホエールウォッチング&スイムは、
雨が強いと視界が悪くなりクジラを見つけられません。
この日のお客さんは、
僕ともうお一人島内在住の方だけでしたので、
出港後2時間ほどでクジラ捜索を諦めて帰港しました。
なかなか思うようにはいきませんね。
もちろん、僕のツアー中にも
こういう天候不良は十分起こりえるわけで、
そんなケースも想定して、
その日の午後雨が上がってから、
太田さんが島内の観光スポット
を案内してくださいました。
個人的に一番気に入ったのが
「高知山展望台」だったので、
日没の時間に合わせて
後から一人で行ってみました。
ホエールスイムの難しさは痛感しましたが、
瀬戸内の静かなマジックアワーに包まれて、
穏やかな気持ちで1日目を終えました。
(D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f5.6 SS1/50秒 ISO800)
2日目も、コホロさんの乗り合いです。
前日の大雨が嘘のような快晴で、
「シメシメ」と思いながら出港しました。笑
でも、やはり簡単にはいきません。
午前中3時間ほどかけてクジラを捜索しましたが、
残念ながら1頭も見つけることができませんでした。
この日は僕以外にも
お二人のお客様が乗船されていたのですが、
さすがにこれだけ探して見つからないと、
船上に何とも言えない空気が流れ始めます…
と、その時、
船の目の前で1頭のクジラがボコッと浮上しました。
シンガーです。
メスへの求愛や、オス同士の牽制のために、
歌をうたっていると言われています。
船の上にいても、
その大きな歌声が聞こえてきました。
あまり動いていないようだったので、
船の下にいるかもという事でエントリーしてみましたが、
残念ながらその姿を見る事はできませんでした。
でも、水面に浮きながら、
全身で感じたあの響くような歌声は、
今でも思い出すとぞくぞくします。
それくらい感動的な体験でしたし、
正直、見えなくても満足してしまいました。
そうこうしている間に、もう2頭みつかりました。
船の近くに寄ってくることもありましたが、
動きが不規則で、なかなかスイムのチャンスが訪れません。
何度かエントリーして、
ようやくちらっとだけ水中で観察する事ができました。
しかし撮影のチャンスはなく、
最初の2日間は水中で1枚もシャッターを切れませんでした。
水中でザトウクジラを撮影するという事の難しさを、
肌で感じた2日間となりました。
(晴れていたので船上からの撮影は楽しめました。)
(D750 + AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6 f9 SS1/3200秒 ISO1800)
その後は一度コホロさんの船から離れて、
水中写真家の越智隆治さん主催のホエールスイムツアー
に2日間参加させていただきました。
この2日間を通して、
ホエールスイムガイド&撮影の経験豊富な越智さん、
そのアシスタントとして第一線で活躍されている稲生さん、
そしてマリンスポーツ奄美のオーナー兼船長の才さん、
から、
クジラに関する様々ないろはを教えていただきました。
この場を借りて、心から感謝申し上げます。
さて1日目、お天気は晴れです。
午前中はクジラが見つかりませんでしたが、
お昼頃には2頭のクジラが見つかりました。
親子です。
今年生まれた子ではなく、
去年生まれた子だそう。
この冬、この奄美の海で
親離れするんですって。
ロマンティックですね。
この親子、
あまり泳いでいませんでした。
止まっていると言っても
良いかもしれません。
このようなクジラには、
とにかくゆっくり静かにアプローチします。
音を立てずにエントリーして、
フィンをバタバタさせずに近寄ります。
この時は稲生さんにガイドしていただき、
親子が水面付近に上がってくるのを待って
撮影することができました。
(D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f10 SS1/200秒 ISO1000)
カメラの設定は、
マニュアルでISO感度だけオートです。
あまり泳いでいないクジラだったので、
SS1/200くらいでもブレないかなと思って、
この設定にしました。
僕自身、
まだまだクジラの水中撮影経験が少なく、
手探りで設定を変えているので、
「設定は〇〇がベストです!」
という話はできません。
もちろん状況によっても変わるので、
どれだけ経験を積んでも画一的な事は言えませんが、
基本的にはイルカ撮影と同じ考え方で
いいのかもしれませんね。
詳しくはこちらの記事↓
一眼のオート機能は水中で使えるのか
~イルカ撮影のキモはISO感度設定~
を参照していただいた上で、
今回の記事に掲載した写真に添えてある
設定を参考にしてもらえたらと思います。
さてこの親子、人を少し嫌がったのか、
徐々に僕たちから遠ざかって行ってしまいました。
その後も何頭かのクジラを発見し
スイムにもチャレンジしましたが、
僕自身の撮影チャンスは
最初の親子との遭遇時だけでした。
(D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f10 SS1/200秒 ISO1000)
2日目も、お天気は晴れ。
しかし、この日も
午前中はクジラが見つかりません。
奄美のクジラも
1月後半になって増えてきたとは言うけど、
まだまだ少ないのかな…
と、ちょっと心配になります。
でも、これが現実です。
この日も無事お昼頃には
3頭のクジラが見つかりました。
ヒートランです。
1頭のメスを、
2頭のオスが追いかけていました。
前日の親子と違い、
ずっと泳ぎ続けているので、
撮影の難易度も高いです。
3頭の進行方向の先で海に落としてもらい、
クジラが来るのを待って撮影するのですが、
クジラが進路を変えてしまったり、
人を嫌がって潜ってしまったり、
中々撮影できる距離まで寄れません。
一度だけ、クジラたちが
自分の方に向かってくる瞬間がありました。
でも最初の1頭も、次の2頭目も、
撮影する前に潜っていってしまいます。
3頭目も潜るかなと思って、
自分も潜降して水深3mくらいで待ってみましたが、
潜らずに進行方向を変えられてしまいました。
結果的にはあまり寄れませんでしたが、
個人的には満足しています。
というのも、コホロさんでの初日に、
船長の太田さんがこんな事をおっしゃっていたのです。
「寄って迫力のある写真を撮りたい
って気持ちもわかるけど、
寄った写真ばかりじゃなくて、
少し引いた写真があっても良いと思う。」
この言葉は、響きました。
写真の鮮明度という意味では、
被写体に寄った方が良いのは確かです。
僕も「できるだけ寄るべき」
という考えは否定しません。
でも、
極端に寄ることばかり考えていると、
自然への敬意だったり、
生き物への思いやりだったり、
そういうものが欠けた写真に
なってしまうのかもしれないなと、
あらためて考えさせられました。
(D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f11 SS1/320秒 ISO800)
さてようやく、
僕が主催したツアーの初日がやってきました。
ゲストの皆さんが奄美入りする1/22は、
日本列島に大寒波襲来。
雪でみんな来られなくなったら
どうしようかと思いましたが、
何とか皆さん雪をすり抜けて
奄美までたどり着いてくれました。
到着日は、宿までの移動だけでおしまいです。
翌日、ホエールスイム初日。
快晴ベタ凪。
最高のコンディションに、
期待が膨らみます。
出港後1時間くらいで、
2頭のクジラが見つかりました。
オスとメスのペアです。
最初はなかなか浮上して来ず、
ちょっとスイムは難しいかなという状況でしたが、
徐々に水面にいる時間が長くなってきました。
なんだか2頭でイチャイチャ?してるなあ…
と思ったら、いきなり船の真後ろ
30mくらいのところでブリーチングです。
そのまま船の方に泳いで来そうだったので
あわててエントリーすると、
ブリーチングしていない方のクジラが
僕たちの方に向かってきてくれました。
(D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f11 SS1/320秒 ISO2800)
無理に追いかけずに、静かに待ちました。
結果的には、初日の午前中に、
全員がクジラと泳ぐことができました。
午前10時、優しい光が、
クジラと僕たちを包み込みました。
(D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f11 SS1/320秒 ISO2200)
この日は、ずっとこのペアとスイムしました。
お天気も海況も良く、
何度もクジラと泳ぐことができて、
興奮したみんなの溢れるような笑顔を見て、
このツアーを企画して良かったなと思いました。
ただ、このペアも徐々に
人を嫌がるような素振りを見せ始めて、
僕たちを見つけるとすぐに
潜ってしまうようになりました。
何度か一緒に潜降して撮影して、
このペアとはさよならする事にしました。
その後は他のクジラが見つからず、
そのまま1日目が終了です。
夜の飲み会では、
感動しすぎて泣いている人もいました。
(参加者ではなくアシスタントですが。笑)
(D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f11 SS1/320秒 ISO1100)
2日目、曇りです。
北風が強く吹き、波もあります。
嫌な予感です。
波の高くない島影での捜索でしたが、
出港後1時間も経たずに2頭のクジラが見つかりました。
幸先良しです。
ただ、2度ほどスイムはできたのですが、
撮影できる距離までは寄れませんでした。
その後は、この2頭が波の高い沖に出てしまったため、
追う事は諦めて他のクジラを探しましたが…
結局この日は、
他のクジラを見つける事ができませんでした。
毎日最高というわけにはいきませんね。
「連日クジラと泳げただけラッキーですよ!」
と言ってくれた参加者の皆さんに救われました。
というわけで、この日は写真無しです。
(D750 + AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6 f9 SS1/3200秒 ISO2000)
あっという間に最終日です。
なんだかセンチメンタルな気分です。
前日に引き続き、お天気は曇り、
北風ピューピューで激寒です。
でも、波は前日より落ちていて一安心。
この日はゲストの皆様が飛行機でお帰りになるので、
朝7時に出港して午前中のみのホエールスイムです。
出港して30分後、
7時半には2頭のクジラを発見しました。
おそらくオスとメスのペアです。
なかなか止まってはくれませんでしたが、
何度も全員で一緒に泳ぐことができました。
しかし…
天気が悪くて朝も早いので、
とにかく水中が暗い…
撮影にはかなり苦労しました。
ISO感度が際限なく上がっていきます。笑
しかも、この2頭も
僕たちを見つけるとすぐに潜ろうとするので、
こちらも一生懸命素潜りしての撮影となり、
なお条件は厳しかったです。
このペアとは最後まで泳ぎ続けましたが、
飛行機の時間も気になってきたので、
他のホエールスイム船に譲って帰港しました。
(D850 + AF-S NIKKOR 14-24mm f9 SS1/250秒 ISO12800)
結果的に、
僕も含めて、特にツアー初日に、
皆たくさんの水中写真が撮れました。
振り返ってみれば、
自分自身が気に入っている写真は、
クジラを追いかけて撮った写真ではなく、
クジラを静かに待って撮った写真です。
そういう意味では、
クジラ撮影の秘訣は、
クジラをしっかり観察して、
優しい気持ちで待つことかもしれません。
結局、どの生き物を撮る時も一緒ですね。
今回のツアーは、
全員が毎日クジラと泳ぐことができて、
皆さん大満足でお帰りになりました。
正直、これはラッキーだったと思います。
もちろん、
船長の腕やガイドの力量も重要ですが、
クジラと泳げるかどうかは
「クジラ次第」の部分も大きいです。
スイムできると思ってエントリーしても、
タイミングやクジラの気分によって、
水中でクジラの姿が全く見えなかった
という事もあります。
奄美大島のホエールスイムは
「2,3日海に出ればクジラと確実に泳げて
水中でもしっかり寄って写真が撮れる」
というものではありません。
迫力あるクジラの水中写真を撮る
ことだけが目的なら、
トンガに行った方がいいでしょう。
クジラの頭数も透明度も、
トンガの方が圧倒的に有利だと思います。
(僕は行ったことがありませんが。)
でも、僕は3月にも奄美大島に行きますし、
来年も必ず奄美ホエールスイムツアーを企画します。
僕は今回奄美大島を初めて訪れましたが、
素直に奄美の自然と人が好きになりました。
奄美の海に入ってみて、
自分の住んでいる沖縄北部の海と
つながっている感覚もありました。
もっとクジラを観察して、
たくさん一緒に泳いで撮影して、
奄美のクジラの事を
より深く知りたいと思いました。
3日間のホエールスイムで
確実にクジラの水中写真が撮れる
というわけではありませんが、
クジラをよく観察したり、
船長さんの指示を注意深く聞いたり、
準備さえしっかりすれば、
スイム・撮影のチャンスが訪れる可能性は
十分にあります。
僕も元々、
大学卒業後5年間製薬会社に勤めていたので、
サラリーマンが自由に使える
時間やお金に限りがあることは、_
感覚としてわかります。
そんな方々にとって、
奄美大島のホエールスイムツアーといのは、
日程的にも予算的にも手の届きやすい、
現実的で魅力的な選択肢のひとつです。
だからこそ、奄美大島のホエールスイムを
この先もずっと楽しんでいけるように、
一緒にこの環境を守っていけたらと思います。
僕が滞在したのはたったの10日間くらいですし、
よそ者が「守る」なんて言うのはおこがましいですが、
できる事はあるはずです。
最低限この記事では、
これから奄美のホエールスイムに参加する方の
期待と現実のギャップが大きくならないように、
できるだけリアルな状況が伝われば
と思って書きました。
奄美ならではの魅力もあるし、
厳しい現実もあります。
ある意味では、
島外からクジラを求めてやって来る僕たちは、
クジラにとって、奄美の自然にとって、
歓迎されている存在とは言えません。
それを踏まえたうえで、
野生動物とそこで生活する方への
敬意を持って奄美の海にお邪魔し、
クジラと泳ぐという、
他の何にも代えられない貴重な時間を、
これからも多くの人と共有できたらと思います。
それでは、今日もここまで
読んでくださりありがとうございました。
少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです!
p.s.
今回の記事では、
熱い気持ちが先走ってしまって、
撮影に関する細かい事は書けませんでした。
なので、気になることがあれば、
メールで直接聞いて下さいね。
(更新:2018.1.28)
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はじめまして。
御蔵島にが好きでドルフィンスイムをやっていまして
今回、ホエールスイムに興味があり
奄美か沖縄どちらかでホエールスイムを考えているのです
遭遇率やなにかの違いとかありましたら、教えて頂けると助かります。
やはり奄美!どちらも変わらない!沖縄だと1日ではかなり困難低遭遇率。などなど
Report記事、フレッシュな情報ありがとうございます
大変参考になります。
はじめまして!
コメントありがとうございます。
御蔵島のイルカが好きになって、クジラとも泳ぎたくなったというのは、僕も同じです。
奄美と沖縄という比較は難しいですが、ザトウクジラの頭数で言えば沖縄の方が多いと思います。
ただ沖縄といっても、慶良間や本部、久米島など様々な所でホエールウォッチングを行っていて、それぞれの場所で遭遇率や観察できる環境が違いますので何とも言えません。
現状「ホエールスイム」として開催しているのは奄美だけかと思いますので、その意味では沖縄より奄美の方がスイムできる可能性は高いと思います。
久米島でも、スイムできる可能性はあると思いますが…今年は水中の遭遇率も高そうですね。
どこでホエールスイムにチャレンジするにしろ、1日だけだと時化て全く海に出られない場合もありますので、最低でも2日、できれば3日以上の日程を確保できればベターだと思いますよ。
クジラと水中で遭遇するという体験には、他の何にも代えられない感動があるはずです。
たぶん、イルカ同様(かそれ以上に)はまりますよ。
ぜひ早速動き出してみてください!
はじめまして。
今年初めてクジラスイミングに挑戦しましたが、びびって飛び込むこともできずでした。3月に再チャレンジ予定です。今回はぜひ写真に収めたいと思ってます。注意点や装備について何か注意点がありますか。フィンやシュノーケルなどの装備、撮影機材(TG-4、GoProなどあります)はどのような持ち方をすればいいか、飛び込んだあとはどうすればいいかなど教えていただければ幸いです。また、上出さんのツアーがあれば参加したいです。
はじめまして!
コメントありがとうございます。
確かに、ホエールスイムは水深の深い外洋にドボンと入るので、最初は怖いですよね。
マスク・シュノーケルは慣れているものなら何でも良いと思いますよ。フィンはフルフットを履いている方が多いですが、大事なのは着脱に時間がかからないことです。着脱に手間取ると、エントリーのタイミングに送れてしまいますし、エグジットでも後ろの人を待たせてしまう事になります。
TG-4やGoProくらいのサイズでしたら、ストラップで手首とつないでおくのがお勧めです。
落としたら拾いに行ける水深ではないですし、波がある場合は水面に浮いているカメラも見つかりづらいですので…
エントリーに関しては「飛び込む」というよりは「静かに足から入る」のが基本になります。
ゆっくりしていると送れてしまいますので、できるだけ静かに急ぐという感じでしょうか。
大きな音を立ててエントリーするとクジラがビックリして逃げてしまいますし、自分のマスクに水が入ったりなどのトラブルにもつながりかねません。
エントリー後は、ガイドさんをとにかくよく見てください。そしてできるだけフィンを水面から上げずに水中でキックし(バタバタするとクジラが逃げるので)、ガイドさんの近くにいてください。それを徹底するだけでクジラとの遭遇率はだいぶ変わるはずです。
来年も奄美大島ホエールスイムツアーを企画するつもりですので、是非お待ちしております。
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