こんにちは、上出です。
今日は、
冬の沖縄本島で水中写真を撮るのにお勧めのスポット
について紹介します。
具体的な紹介をする前に、
なぜ僕がこの記事を書こうと思ったのか?
についてお話しておきますね。
実はほんの2時間前の話なのですが、
マリンダイビング2017年1月号(No.618)を読んでいると、
「冬にときめく 沖縄本島 恩納村」という特集の中で
あれ?何だか僕の感覚とだいぶ違うな…
という内容の記事を見つけました。
もちろん、明らかに間違った情報が
書いてあるというわけではないのですが、
この情報を頼りに冬の沖縄本島に潜りに来た人は、
思ったような水中写真が撮れないんじゃないかな…
と、正直思ってしまったんですね。
ただ、雑誌という性質上、
多少(かなり?)宣伝の色が強くなってしまうのも
しょうがないとは思います。
なのでここでは、できるだけフラットな目線で、
僕の住んでいる沖縄本島北部(やんばる)の情報を中心に、
冬でも楽しめる水中撮影スポットを紹介していきます。
ご存知の方も多いかもしれませんが、
ざっくりの傾向としてお話しすると、
沖縄では夏に南寄りの風が吹き、冬には北寄りの風が吹きます。
ですので、
「冬でも楽しめる」や「冬でも行ける」というのは、
「北風が吹いても海が荒れないor穏やかになるポイント」
という意味です。
しかし、何故かこの特集記事の中では、
北風に弱くて冬にはあんまり行けない
ポイントがいくつか紹介されていました…
特に、本部周辺の紹介はちょっと不思議です。
本部町のボートダイビングは、
◆真っ白な砂地と珊瑚の群生が美しい水納島
◆クレパスや洞窟に射す光が神秘的な瀬底島
の2つの島がメインになります。
記事の中では、
どちらも本部半島の影になるので冬でも比較的安定している
と書いてありますが、
実際には、水納島は北風に弱いので
冬の間は潜れない日の方が圧倒的に多いです。
なので、冬場の本部周辺のボートダイビングは、
瀬底島周辺がメインになります。
瀬底島も透視度が良い時には30m以上見えますし、
洞窟とクレパスが複雑に入り組んだ「ラビリンス」は、
地形好きの方にはたまらないんじゃないかと思います。
でも、逆を言えば、
冬の本部周辺で水中ワイドを撮影するなら、
瀬底島以外であまりお勧めできる所が見当たりません。
なので、地形はあんまり…という方は、
これを機に、マクロに力を注いでみましょうね!(ちょっと無理やり?笑)
というわけで、
ここまではボートダイビングのお話をしてきましたが、
実は沖縄本島北部には、水中マクロ撮影が楽しめる
ビーチダイビングのポイントがたくさんあります。
しかも、北風に強く冬こそ楽しめるポイントが多いです。
長くなってしまうのでここでは2カ所だけ取り上げますね。
(どちらも北東の風がベストコンディションです。)
◆ゴリラチョップ(本部町 崎本部)
浅場のソフトコーラルが綺麗なだけでなく、
クマノミの仲間が4種類、水深2~3mのところにいるので、
スノーケリングや体験ダイビングでも人気のポイントです。
エントリー口も整備されているので初心者でも安心して楽しめるのですが、
その分ここを初心者向けのポイントだと
思っている方も少なくありません。
でも、僕の感覚では、ゴリラチョップは
初心者から上級者まで水中写真を楽しめるポイント
です。
特に水中マクロに関しては、
可愛い被写体も色とりどりの背景も選びたい放題ですし、
最大水深も10m前後なのでゆっくり撮影できます。
冬場は透視度の良い日が多くなりますので、
カマスの群れやコブシメをワイドで撮るのも良いかもしれません。
ゴリラチョップの話だけで一日語れてしまいそうですが、
今日はこの辺にしておきますね。
(D750 + AF-S VR Micro-Nikkor 105mm + Z-240 2灯 f6.3 1/160秒 ISO250)
◆イシキリ(名護市 安和)
近くに採石場があるので、
イシキリ(石切)と呼ばれています。
家から車で10分くらいの所にあるので、
僕はカフェにコーヒーを飲みに行くような感覚で潜っています。笑
いわゆる名護湾を潜ることになるのですが、
ここはゴリラチョップのように整備されていないので、
出入りはそれなりに大変です。
普段伊豆あたりのビーチで潜っている人
にとってはなんてことないと思いますが、
ある程度の体力が必要なのは事実かなと思います。
今年はトラフザメの幼魚が出たり、
黄色のハナヒゲウツボが出たりと話題が多く、
那覇のダイビングショップの方々も結構来てました。
なので、僕は人込みを避けて
少し離れたところにいるダルマハゼを撮っていました。笑
石切の話だけでも一日語れてしまいますが、
とにかくここはマクロ撮影の被写体に困らないポイントです。
(D750 + AF-S VR Micro-Nikkor 105mm + S-2000 2灯 f9 1/160秒 ISO200)
ちなみに、水中マクロを本気で撮るなら、
水中写真に精通しているインストラクターに
ガイドをお願いした方が良いと思います。
潜り慣れていない海で、
自分自身で被写体を見つけるのは簡単ではないですからね。
「写真の背景まで考えて、撮りやすい個体を紹介してくれるガイド」
と一緒に潜れば、
水中マクロで作品を残せる確率はグッと高まります。
でも、なかなかそんな人が見つからないんですよね…笑
今日は、
冬の沖縄本島で水中写真を撮るのにお勧めのスポット
についてお話させて頂きました。
少しでも皆さんの参考になれば嬉しく思います。
今日もここまで読んでくださりありがとうございました!
(更新:2017.1.4)
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