ヨナラ水道10本勝負 ~砂地を泳ぐマンタを撮る~

 

 

こんにちは、上出です。

なんと、
1本も記事をアップできないまま、
3月が終わってしまいました…

楽しみに待ってくれていた皆さん、
申し訳ございません。

 

3月は、ちょっとバタバタしていたんです。

写真と一緒に、
少しだけ言い訳をさせてください。

 

 

3月の頭は、
奄美大島ホエールスイムツアー第二弾
を開催していました。

 

詳細はまたどこかで報告しますが、
奄美大島では、水中撮影、野生生物撮影に関して、
本当にたくさんの事を学ばせていただきました。

自然との距離感をどうコントロールするのか

と言う事を、
毎日考えていたように思います。

来年も必ずツアーを企画しますので、

できるだけクジラにストレスをかけずに
少人数でのんびり良い写真を撮りたい

という方は、ぜひご一緒しましょう。


(D850 + AF-S Nikkor 14-24mm    f11 1/320秒 ISO1250)

 

沖縄本島に帰ってきてからは、
フォトセミナー続きでした。

ピカチュウ三昧のマクロセミナーを開催したり


(D850 + 105mm Micro + Z-240   f6.3 1/100秒 ISO160)

 

オールサメ狙いのワイドセミナーを開催したり


(D850 + AF-S Nikkor 14-24mm + Z-240   f11 1/250秒 ISO500)

何とかリクエストに答えられたかなと思います。

 

 

その後は、
関西でスライドトークショーを
開催したりしていたのですが、

前置きが長くなってもあれなので、
そろそろマンタの話に移りましょう。

 


(D850 + AF-S Nikkor 14-24mm + Z-240   f11 1/250秒 ISO640)

 

石垣島のマンタポイントというと、
マンタスクランブル、マンタシティが有名で、
僕のその2箇所しか入ったことがありませんでしたが、

何年か前に、

砂地でマンタを撮影できるポイントがある

という話を聞きました。

真っ白な砂地が大好きで、
マンタに特別な思いがある僕にとっては、
(詳しくはメルマガに書いています。)
もう夢のような話です。

そんなずっと行きたかったポイントに、
ようやく先月末に行くことができました。

 

ポイントは、
小浜島と西表島の間の、
ヨナラ水道です。

石垣島の市街地から、
船で40分くらいでしょうか。

 

すでにわりと有名ですし、
ポイントの細かい説明は割愛しますが、
ざっくり言えば、

水深25m~28mの砂地に根が点在していて
そこにマンタがいたりいなかったりして
水道なので基本的に流れている

という感じです。

 

基本的に流れている

というか

タイミングによっては、
川のように流れていました。笑

なので、ドリフトダイビングになります。

 

で、ここにトータル10本入ったのですが、
結果からお伝えすると、5勝5敗です。

とは言っても、
この「勝ち」はマンタを「見る事ができた」なので、
実際にシャッターを切れたのは3本だけ…

 

これをどうとらえるかは人それぞれですが、

思ったより苦戦したなあ

というのが僕の印象です。

現地ガイドさんも、
ちょっといつも通りじゃないな…
という話ぶりでした。


(D850 + 105mm Micro + Z-240 + UCL-90  f11 1/125秒 ISO125)

 

 

さてそれでは、
マンタ撮影の話に入っていきましょう。

実は、最初にマンタと遭遇した時には、
僕は全然違うモノを撮っていたんですよね…


(D850 + AF-S Nikkor 14-24mm + Z-240   f16 1/80秒 ISO500)

 

マンタがどこにもいなかったので、
諦めてこの根を撮っていたんですが…
(この根を撮るだけでも潜る価値がありますが…)

気づいたら自分の真上を
マンタが通り過ぎていきました。

 

何を捨てて、何を掴むのか。

人生、その選択の繰り返しですね。

 

あわててシャッターを切りましたが、
やはり、タイミングが遅れてしまいました。

でも結果的には、この1枚が
一番優しい写真になったようにも思います。


(D850 + AF-S Nikkor 14-24mm + Z-240   f16 1/80秒 ISO500)

 

次のシャッターチャンスは、
砂地からちょっと離れたところでした。

この時はうまくマンタの通り道に入れて、
正面から撮影することができました。

マンタをはじめとするエイの仲間は、
シャッターを切るタイミングによって、
写り方というか、体の形と言うか、動きと言うか、
とにかく印象が大きく変わってきます。

答えはないんですが、
自分なりにどんなマンタを撮りたいか
イメージを膨らませておくと、

いざ対面した時に落ち着いて
シャッターを切れると思いますよ。


(D850 + AF-S Nikkor 14-24mm + Z-240   f11 1/250秒 ISO500)

 

 

結局僕は、9本ヨナラ水道で潜っても、
砂地を泳ぐマンタを撮ることができませんした。

控えめに言っても、
これはついてないです。笑

 

最終日の10本目も、
しばらく探してもマンタは1匹も見つからず、

俺はどんだけついてないんだ…

と泣きそうになっていたころ、
最後の最後で2匹のマンタが現れました。


(D850 + AF-S Nikkor 14-24mm + Z-240   f11 1/250秒 ISO640)

 

ヨナラ水道のマンタは、
基本的に流れに逆らって泳いでいます。

泳いでいることもあれば、
ホバリングしていることもあります。

ホバリングしているマンタは
撮影しやすいはずなのですが、
これが、思ったより難しかったです…

 

できるだけマンタを驚かせたくなかったので、
正面からはアプローチしませんでした。

正面から寄ろうとすると、
自分が流れに乗りながら近づくことになるので、
下手をするとマンタに突っ込んでしまいます。

 

しかも流れの上から寄ると、
自分の吐いた泡や巻き上げた砂が
マンタの方に流れていき、

写真としても汚くなってしまいがちです。

まあこれは、マンタに限らず
ワイド撮影全般に言えることですが。

 

なので、
斜め後ろからのアプローチを試みたのですが、
これが、思うようにいきませんでした。

当たり前ですが、
自分も流れに逆らって泳ぐことになるので、
全然進みません。笑

最後の一本だっとこともあり、
徐々に気持ちが焦ってきてしまい、
少し強引にアプローチしてしまいました。

結果的に、

「砂地を泳ぐマンタ」

は撮れましたが、

「気持ちよさそうに泳いでいるマンタ」

は撮ることができなかったのかな、
と思っています。


(D850 + AF-S Nikkor 14-24mm + Z-240   f11 1/250秒 ISO640)

 

というわけで、何とか撮影はできました。
でも、満足のいく撮影はできませんでした。

マンタの出が悪かった

というのもありますが、

それ以上に、先ほど触れた通り、

自分のアプローチの仕方が
良くありませんでした。

クジラの時のように、

思いやりを持って近づくことや、
動きを予想して落ち着いて待つことが、

今回のマンタ撮影ではできませんでした。

結果的に無機質な写真が
多くなってしまったように感じています。

 

反省する事がたくさんありますが、
家でごにょごにょ考えていても始まらないので、

もう一度ヨナラ水道に行って、
リベンジする事にしました。

 

日程は、

2018/8/21(火)~8/24(金)

です。

ヨナラ水道マンタ撮影ツアーです。

 

8月22日、23日の2日間、
石垣島のボートをチャーターしましたので、
どなたでもご参加いただけるツアーにします。
(深いのでアドバンスは必要ですが。)

石垣島3泊4日で、中2日間、
海況の許す限りひたすらヨナラ水道で潜ります。

 

難しい話は抜きにして、
「透明度の良い真っ白な砂地でマンタを撮影する」
というのは、かなり気持ち良いですよ。

8月というマンタが一番出る時期に、
ヨナラ水道に行くためだけにボートをチャーターするので、
これ以上良い条件でマンタを撮影できる事はないと思います。

ガイドも、ヨナラの海に誰よりも詳しい、
八重山出身の地元ガイドさんにお願いしています。

参加者の方々のご希望に合わせて、
ある程度融通の利くツアーにしたいので、
詳細はカチッと決めていません。

8月21日(火)石垣空港集合
8月24日(金)石垣空港解散

にするとは思います。

 

ご興味のある方は
以下のフォームからご連絡ください。

 

     

    ツアーの詳細や料金をお伝え、
    というか相談させていただきますので、
    とりあえずご興味があれば
    早めにお問い合わせください。

    いつもの事ですが、
    先着順で募集は締め切ると思います。

    それでは、今日もここまで
    読んでくださりありがとうございました!

    少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

     

     

    p.s.

    今回は、新しいアームを使用しました↓

    INONのカーボン伸縮アームMボディ

    これ、長いのにジョイントの関節も少なくて済むし、
    結構使いやすかったです。

    たぶんこれを使っていなかったら、
    もっとハレーションが出てたんじゃないかと思います。

     

    でも、太くて長い分、
    水の抵抗も半端じゃありません。

    激流の中、左手を砂につっこみ体を支え、
    腕一本でカメラを取りまわすには、
    僕の右腕の筋力は貧弱過ぎました。

    元々フロートアームを使っていない分、
    カメラがだいぶマイナス浮力というのもあるのですが、

    かと言ってここにフロートアームをかませたら、
    水中での抵抗がもっと増しちゃうよな…

    なんて考えると、
    解決策は筋トレしかないような気がしてきます。

     

    まじめな話、

    水中での重量や抵抗について
    もっと真剣に考えないといけないな

    と思いました。

    また気づいたことがあれば報告しますね。

    (更新:2018.4.5)

     

     

    ◆2018年も引き続き同じ要領で、
    プライベートフォトセミナーを開催します。
    すでにGWやお盆等の予約が埋まりつつあるので、
    ご興味のある方はお早めにご連絡ください。

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