縦構図の水中写真を撮影してみよう!

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こんにちは、上出です。

先日、宮古島でフォトセミナーを開催させていただきました。

普段僕が沖縄本島で開催しているプライベートセミナーではなく、ゲストの方が企画してくださって、総勢6名の方と一緒に潜って夜は写真の講評会をしていました。

 

僕自身、皆さんとやり取りする中で色々な気付きがあったのですが、中でも特に印象的だったことがあります。

それは、「みんな縦構図の写真を撮らない」ということです。

 

(D850 + 105mm micro + SMC-1 + Z-330   f9 1/250秒 ISO64)

 

今日は「水中写真こそ縦構図で撮ると面白いのでは?」という話をしていこうと思います。

 

ちなみに、現在2020年3月29日(日)の13時です。

首都圏では新型コロナウイルスの影響で週末の外出自粛が促され、しかもなんと、桜が満開になろうかというこの時期に、東京で雪が積もっているそうです。

 

きっと、自宅で時間を持て余している方も多いことでしょう。

普段は何日かかけてブログの記事を書くのですが、今日はそんな皆さんにとって少しでもお役に立てればということで、何とか夕方までに書き上げようと思います。

 

(D850 + Fisheye NIKKOR 8-15mm   f6.3 1/400秒 ISO2000)

 

 

■縦構図で撮るメリットとは?

 

時間がないので、できるだけ単刀直入にいきます。

まず、水中写真を縦構図で撮る意味を考えてみましょう。

 

そもそも人の目は横に2つ並んでいるので、僕らの視野は横に広くなっています。

そのため、横長の画像の方が見やすいのです。

テレビの画面も、カメラのモニターも、横型なのはそのためですよね。

 

そういうわけで、横構図というのは、僕らの頭・心にスッと入ってきますし、よく安定感があるなんて表現もされます。

一方、縦構図というのは、緊張感・違和感を感じやすいんですね。

 

奥行きがどうとか、広がりがどうとか、そういう小難し構図の話は抜きにして、

横構図が普通で縦構図はイレギュラー

という認識だけ、ここで共有しておきましょう。

 

(D850 + Fisheye NIKKOR 8-15mm + Z-330   f9 1/250秒 ISO250)

 

それぞれ色んな思いで水中写真を撮っていると思いますが、「みんなと違う写真を撮りたいな…」という気持ちは、多かれ少なかれ誰にでもあると思います。

 

そういう意味で、縦構図で水中写真を撮るというのは、差別化するための手段として有効です。

縦構図で撮るだけでちょっとした緊張感を演出できますし、そもそも撮っている人が少ないので、その分人の目を引きやすくなりますもんね。

 

つまり、縦構図で撮る最も大きなメリットは、「人と違う雰囲気の写真が撮れるから、みんなの目に留まりやすい」ということです。

 

(D850 + 105mm micro + Z-330   f8 1/250秒 ISO100)

 

余談ですが(時間がないのに)、ちょうど宮古島から帰ってきた日に、SNSマーケティングの会社をやっている友人と会っていました。

彼が言うには、「Instagramはスマホで見ることが前提なので、縦構図の方が横構図よりも画面を占有する面積が大きい。つまり、縦構図の方が目に留まりやすく、いいねもつきやすい。」らしいです。

スマホ時代には、縦構図がより力を発揮するようですね。

※Instagramでは縦構図だと3:2の縦横比でアップできないので、僕は下の写真のようにトリミングしてます。

 

(D850 + 105mm micro + SMC-1 + Z-330   f11 1/250秒 ISO64)

 

 

■水中のどんな場面で縦構図を使えば良いのか?

 

さて、縦構図で写真を撮ることのメリットはわかりました。

 

じゃあなんでもかんでも縦構図で撮ればいいのかというと…

はい。とりあえず撮ってみればいいと思います。

 

撮ってみないと、良いか悪いかわかんないですからね。

縦で撮ってみて違うなと思ったら、横に戻せばいいだけです。

 

まあ、そうは言っても、縦構図が合うケースと、そうでないケースというのはあるように感じます。

ここでも小難しい話は抜きにして、僕がどんなシチュエーションで縦構図を使っているかを紹介しましょう。

 

(D850 + Fisheye NIKKOR 8-15mm   f6.3 1/500秒 ISO1600)

 

当たり前すぎてわざわざ書くのが恥ずかしいですが、「縦長のもの」は縦構図の方が収まりがいいです(生き物でも風景でも)。

そもそも、収まりが良いというか、縦で撮らないとはみ出ちゃうこともあります。

 

「クジラは縦長じゃなくて横長だろ!」なんて言わないでくださいね。

水中にも上下はありますが、その被写体が縦か横かというのは、撮影者や水面との位置関係で決まるものだと思いますので。

 

そうそう、構図の話からはちょっとずれるかもしれませんが、大事な話をひとつ。

別に、縦長の生き物でも、引いて撮れば横構図でもちゃんと収まります。

でも、水中写真において被写体から離れるというのは、被写体の色や質感が出しづらくなるという事です。

そういう意味で、しっかり被写体に寄ったうえで、収まりのいい構図を考える必要があります。

 

(D850 + 105mm micro + Z-330   f5.6 1/250秒 ISO64)

 

 

■なぜ縦構図の水中写真が少ないのか?

 

ここまで、

 

・縦構図は緊張感を演出することができるし、そもそも撮っている人が少ないので人の目にとまりやすい。

・縦長の生物や風景は縦構図の方が収まりがいい。縦と横どっちがいいかわからなかったら、とりあえず縦も撮ってみればいい。

 

という話をしてきました。

 

わざわざこんなことを考えている人は少ないかもしれませんが、あなたも「縦構図」という存在は知っていたでしょうし、どんな場面で使えそうかも何となく知っていたかもしれません。

しかし、先日僕が宮古島で目の当たりにしたように、多くのダイバーが縦構図の水中写真を撮っていないのです。

 

(D850 + 105mm micro + Z-330   f6.3 1/250秒 ISO64)

 

実は、風景写真撮影が趣味の方なんかは、「とりあえず縦も撮っておく」ということを当たり前のように実践しています。

では、なぜ水中写真愛好家の皆さんは、これを実践していないのでしょうか?

 

答えは簡単。面倒くさいからです。

 

水中では、時間的にも環境的にも、多くの制約を受けます。

なので、そもそも色々面倒くさくなりがちですし、後回しにしたらいつの間にタイムオーバーです。

 

しかも、一眼を使っている方にとっては、あのでかいハウジングを縦で構えるというのは、けっこうなストレスです。

しかもしかも、ストロボやライトを使う撮影では、ストロボの位置も変えないといけないので、めちゃんこ面倒くさいです。

逆に、ストロボを使わない水面付近や地形の撮影では、縦構図で撮る面倒くささはそれほど大きくないとも言えます。

 

(D850 + Fisheye NIKKOR 8-15mm   f11 1/500秒 ISO450)

 

■面倒くさくても縦構図を撮っておく価値はある

 

面倒くささ自体は、きっとなくなりません。

なので、意識していないと、きっと縦構図は撮らないまま1本のダイビングが終わってしまいます。

 

ここまで偉そうに書いてきましたが、実際僕も、面倒くさがって横構図しか撮っていないケースもたくさんあります。

縦構図写真のストックが少ないので、今この記事を書くにあたって、結構前の写真も引っぱり出してきています。笑

 

(D850 + 105mm micro + Z-330   f11 1/250秒 ISO100)

 

被写体と対峙した時、考えないといけないことはたくさんあります。

アングル、ピント、ライティング、背景、表情、動き…などなど。

 

でも、水中で僕らにできることは限られています。

優先順位をつけて撮影しないと、中途半端になりがちです。

 

ピントの位置は後から変えられないし、被写体の表情や動きも後から変えられません。

そういう意味で、構図の選択が第一優先ではないとも言えます。

 

でも、だからこそ、「縦構図も撮るんだ」という意識を明確に持っておかないと、面倒くささMAXの縦構図は撮れないんですよね。

 

(D850 + Fisheye NIKKOR 8-15mm + Z-330   f11 1/250秒 ISO400)

 

実際に撮る水中写真は、「縦構図1:横構図9」でもいいと思います。

でも、選択肢としては「縦構図5:横構図5」くらいに思っておくと、いざ被写体と向き合ったときに、引き出しとして機能しそうです。

 

人が面倒くさがってやりたがらないことをやるのが差別化するためのセオリーというのは、写真に限らずどんなジャンルでも同じですよね。

小難しい事は考えず、「これを縦で撮ったらどうかな」くらいで、色々遊んでみてください。

 

それでは、今日もここまで読んでくださりありがとうございました!

少しでも参考になれば嬉しいです。

 

 

p.s

 

なんと、急いで書いたら3時間で書き終わりました。

今までダラダラ書いていただけという事実が発覚して焦っています。笑

せっかくなので、自宅で楽しめるお勧め手前味噌コンテンツをひとつ紹介して終わりましょう。

 

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この度、朝日新聞出版から「ハイパーハードボイルドグルメリポート」という書籍が刊行されました。

僕の2つ年下の弟が書いています。

 

読んでみてつまらなかったらスルーしようと思っていましたが、逆に、簡単にスルーできるような本ではありませんでした。

皆さんの感性にフィットするかどうかはわかりませんが、本物志向の方には心からおすすめしたい一冊です。

 

難しい言い回しや読めない漢字は飛ばしてもらっても全く問題ありません。

僕自身、出てきた四字熟語の9割は理解できませんでした。

是非、少しの間一人になって、静かに興奮してみてください。

 

 

【2020年プライベートフォトセミナー参加者募集中】

 

2020年もプライベートフォトセミナーを開催させていただきます(基本はマクロ)。

リクエストベースで開催しているので、日程は参加者の方の希望に合わせて決定します。

週末や連休は予約が埋まりやすいので、ご興味のある方は下記のフォームよりお早めにお問い合わせください。

 

※新型コロナウイルスへの対応について(2020年3月)

フォトセミナーは外で開催し、人が多い所には行かないので、それ自体の危険性はさほど高くないという認識です。

しかしながら、参加者の方の移動リスクや社会情勢によっては、開催の可否を慎重に見極める必要があると考えています。

日々状況が変わっていますし、参加される方の住んでる場所・開催希望日もバラバラですので、詳細は個別に相談させていただければと思います。

※追記(2020年4月6日)

主要都市に出された緊急事態宣言、また沖縄県から発令された来沖自粛要請を受け、2020年5月6日までのフォトセミナー・ツアーは延期あるいは中止とさせていただきます。

状況によっては中止期間が長くなる可能性もあります。

このブログ内で、都度アナウンスさせていただきますので、宜しくお願い申し上げます。

 

 

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陽だまりスタジオ 代表 上出俊作 (水中写真家)

沖縄本島を拠点に活動している水中写真家です。

これまで、写真集の出版や写真展の開催などを通して、海の魅力を伝えるべく水中写真家として活動してきました。

撮影スタイルという程でもないですが「日常を切り取る」という事が僕にとっての大事なテーマです。

珍しい生き物を追いかけ回したりせず、水中の生き物たちとかくれんぼやにらめっこをして遊びながら、のんびりと撮影しています。

「水中写真を通して共に成長し合える仲間と出会い、一緒に豊かな人生を歩んで行きたい。」

そんな思いから生まれたのが、このブログです。

自分と真剣に向き合う事の大切さを教えてくれた水中写真に、日々感謝しています。
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資格・所属

PADI Instructor (OWSI #827547)
PADI Digital Underwater Photographer Instructor
PADI Enriched Air Specialty Instructor
潜水士
海をつくる会(所属)

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